お知らせ
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順
弊社、NSコーポレーションでは新車でも最低3日間、施工工期にかかります。
ガラスコーティング施工を経験された御客様もいると思いますが、1日で引き渡し可能なガラスコーティングには疑問を感じます。
ガラスコーティング剤は塗り込みから硬化まで最低13時間は必要になり、 そこで雨などに降られてしまうとガラスコーティング剤はダメになってしまいます。
ここからガラスコーティングの施工工程を記載します。一番、基本的な施工になります。
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順①
まずは塗装のチェックをした後にアイアンリムーバーという液剤でアルミホイールに固着したブレーキパッド粉、塗装面上の鉄粉や錆等を落とします。
右側地面の紫色は鉄粉です、新車でもこれだけ出ます、pH濃度は中性範囲内ですので、塗装や金属等の基本材質を侵すことはありません。
アイアンリムーバー
アルミホイールに固着したブレーキパッド粉、塗装面上の鉄粉や錆等を落とします。
チオグリコール酸濃度が非常に高いため、水での希釈が可能です。また、チオグリコール酸濃度が高いからといって、紫色が単純に濃くなるわけではありません。この製品のpH濃度は中性範囲内ですので、塗装や金属等の基本材質を侵すことはありません。
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順②
アイアンリムーバーだけでは汚れは落としきれないので次にフレッシュクリアというアルカリ性クリーナーで汚れを落とします。
アルカリ洗剤
アルカリ洗剤は、内外装を問わず様々なシチュエーションで使用できるマルチクリーナーとして、洗浄力と作業性を高次元で両立した最新処方の製品です。
従来のフレッシュクリアは、アルカリ系マルチパーパスクリーナーの中で、これまでにないアルカリ特有の臭気を抑え、優れた作業性と高い洗浄力を両立し、エンジンルームやアルミホイールなどの外装のカーボン化した強固な汚れから、内装まで様々な汚れに対応します。
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順③
酸性マルチクリーナー
■エンブレム周りやモール周りに付着している黒ずみの除去
■塗装面及びウィンドガラスのシリカスケール除去
■ボディーの鉄粉、赤錆、塩カル、酸化被膜の除去
■アルミホイール、塗装ホイールのブレーキダスト除去
素材表面に極力影響を与えないよう考慮した各種酸、界面活性剤、添加剤を配合し、固着した汚れにのみ作用し素材の光沢を復元します。従来のアルカリタイプのクリーナーよりも効率よく確実な除去を実現可能です。
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順④
足回りが洗車が終わりましたら、次は塗装部分の洗車になります、まずは 軽度の鉄粉除去をアイアンリムーバーシャンプーを塗布していきます。
キレイに見えても溶剤を塗布すると、こんなに鉄粉だらけでした。
アイアンリムーバーシャンプー
洗車と軽度の鉄粉除去が同時に出来るので作業時間を大幅に短縮でき、簡易作業に最適です。
洗車と軽度の鉄粉除去が同時に出来るので作業時間を大幅に短縮でき、簡易作業に最適です。
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順⑤
塗装面やウィンドガラス面に付着する鱗(うろこ)状の汚れ(シリカスケール)を除去します。
スポットリマー
対象となるシリカスケールを本液で拭くだけで頑固なスケールも容易に除去
塗装面やウィンドガラス面に付着する鱗(うろこ)状の汚れ(シリカスケール)は、雨水や水道水に含まれる様々な成分が水分の蒸発に伴って析出されたものです。これらの付着が繰り返されると、塗装面の光沢が劣化したりガラス面の曇化が進みます。従来、このような場合には、時間も手間もかかる研磨作業で対応していましたが、本液を使用すればスポンジにつけて対象面をこするだけです。頑固なシリカスケールも簡単に除去できます。スポットリマーはそれ以外にも特殊な酸性の成分が水垢も分解し、ホワイト車などのモール周りやエンブレム周りなどの水垢除去にも威力を発揮します。
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順⑥
アイアンリムーバーシャンプーだけでは汚れの心配がありますので、PH9,6の専用ボディーシャンプーでさらに洗車します。
水分が乾きますと、カルキやミネラルの成分がイオンデポジットの原因になるので洗車は7分割でします。
ボディーシャンプー
BSⅡは従来の洗車用シャンプーと異なり、車両の塗装面に悪影響を及ぼす増粘剤を極力抑えつつ高い性能を発揮するプロ用洗車シャンプーです。陰イオン界面活性剤を主成分とし、それ以外にもアニオン、ノニオン界面活性剤を配合した独自処方により相乗効果で豊かな泡立ちと素早い泡切れを両立しています。これにより、中性とは思えない洗浄力と油脂分分解能力を兼ね備え、通常の洗車はもちろん、研磨後の脱脂洗車やガラス被膜コーティングのメンテナンスまでプロの現場で欠かせない製品です。
また、中性で安全性に優れており、ユーザーのメンテナンスケミカルとしてもハイレベルな性能を発揮します。
以前はバブルマスターを使用したことがありますが、分割洗車してないので雑になるということで今は分割して丁寧に手洗い洗車をしております。
単なる流行りものでした。
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順⑦
トラップ粘土をかけます。
トラップ粘土は鉄粉を取り除く作業であり、これをしないで、ポリッシャーをかけると、鉄粉がポリッシャーに絡み、逆にポリッシャーにより、傷をいれてしまうので、とても大切な作業です。また、酸性シャンプーだけで落とそうとする会社もありますが、酸性シャンプーは軽度のものしか取り除けません。鉄粉は突き刺さっているので…
ブルー粘土
オールマイティに使用できる、ロングセラーのボディ用粘土です。超微粒子特殊研磨砥粒を使用しているため、塗面付着物が簡単に除去でき、よく伸びます。硬さが欲しい場面では、冷水に浸しておくことにより、簡単に硬くなります。傷をつけにくい粘土です。
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順⑧
合成のセーム皮で水分を拭き取ります。
超極細繊維使用で研磨後のコンパウンドの拭き取りや様々なシチュエーションに使用できます。
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順⑨
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順⑩
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順⑪
ポリッシャー作業に入りますが、弊社は以前は頻繁にダブルアクションポリッシャーとシングルポリッシャーを併用して使っておりましたが、ポリッシャー作業というのはある程度、熱を与えないと傷消しの対応はできないので最近ではシングルポリッシャーのみを使用しております。(塗装の軟化は40度後半なのでダブルアクションポリッシャーでは本当の傷に対応できない、初心者向けのポリッシャーです。)
↓バフとコンパウンドを切り替えて磨きます。(この際、塗装色が白と言えど自然の光では傷を見逃すのでライトアップします、外でもガラスコーティングは施工できるという会社もありますが、バフに砂やホコリが着くと塗装に傷が入り、自然の光でも傷は見えず、また、雨が降ったときの対応ができません。)
↓コンパウンドも磨きのレベルにより、これだけ沢山の種類があります。
弊社のメインのコンパウンドはスリーエムの商品になります。
ポリッシャーの磨きは傷の状態により、使用するコンパウンドとポリッシャーが変わってきます。
一部ですが、基本中の基本だけを下記に掲載します。
※傷の状態に合わせてコンパウンドとバフを選択します。
※ハイソリッド、耐擦傷性の塗膜により、コンパウンドを変えていきます。
上記は全てノンシリコーンです。
※初期研削から仕上げまでコンパウンドの特性を引き出すため、バフを変えます。
※シングルポリッシャーは研磨能力としてはもっとも高く、洗車傷のひどい塗装面や荒れている塗装面の修正にはもっとも適したポリッシャーです。
※ダブルアクションポリッシャーは回転運動に加えて同時に上下運動(振動)を加え、2つの運動を融合させることによって単純な回転運動ではなく複合回転運動をします。このためバフ目がつきにくく、ムラがない仕上がりになるのがダブルアクションポリッシャーの利点です。
※ ランダムアクションサンダーはほぼ研磨力はなく、鏡面仕上げなどの最終仕上げで使用しますが、最近はほぼ使用しておりません。
※オービタルサンダーは「輪ジミ」や「雨染み」、爪が引っ掛かる傷のときに使用します。シングルポリッシャーよるウールバフでの磨きよりも危険なイメージがありますが、シングルポリッシャーよりも安全です。
ポリッシャーの動作形態による機能性の違い
シングルアクション
研磨力:☆☆☆
仕上り:☆
作業性:☆
■ コンパウンド使用での主な用途
キズ取り研磨から一般仕上げまで
キズ取りの研磨から仕上げ研磨までディテーリング作業の中では最も一般的に使用されています。濃色車等の最終仕上げには、バフ目やオーロラマークが残りやすく、やや難があります。
ギアアクション
研磨力:☆☆
仕上り:☆☆☆
作業性:☆☆
■ コンパウンド使用での主な用途
軽度の研磨と最終仕上げ
シングルとダブルの中間的な作用で、濃色車等のデリケートな仕上げに適しています。適度なトルクと非正回転によりバフ目やオーロラが残りにくいのが特長です。
デュアルアクション
研磨力:☆
仕上り:☆☆
作業性:☆☆☆
■ コンパウンド使用での主な用途
軽度の研磨と最終仕上げ
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順⑫
磨き作業が終わりシャンプー洗車の後、IPAで脱脂します。磨ききれば洗車やIPAによる脱脂は必要ないという会社もありますが、磨ききっていると思ってもコンパウンド油脂は移動してるだけなので、落としきってはいないのでしっかりと脱脂が必要になります。
イソプロピルアルコール
窓ガラスの仕上げ拭き、塗装面の脱脂、容器の洗浄、油脂類除去等と多目的に使えます。
ガラスコーティング・カーコーティングの施工手順⑬
ガラスコーティング剤を塗り込みます。(塗り込み作業だけでも7時時間かかります。溶剤が強いので…)
ガラスコーティングはスエードで塗り込み、かなり柔らかいタオル生地で吹き上げます。
スエード
■ デリケートな黒ソリッド塗装でも傷をつけずに拭き取りが可能です。
■ 超極細繊維がガラス面の落ちにくい油膜や曇りをきれいに拭き取ります。 また、長繊維なのでリント残りがなく、作業性が抜群です。
■ 縮みや型くずれが少なく、洗って繰り返し使用できます。
使用繊維:FSY